2012年10月29日月曜日

ネコパコ事務室だより

日頃の勉強嫌いを反省したのか 院長が珍しく学会出張を決めた
対岸の広島が会場だったので 私も同伴
しまなみ海道の途中 大三島からフェリーを使って竹原へ渡った

盛 大久野島 忠海  25分間の航路

海岸線沿いに185号をどんどん走ると一時間あまりで呉だ
20年ぶりに走ったが道路の整備に驚いた
海沿いのドライブコースを満喫

ところで今回もいつものように行き先決めずの無計画の旅
「呉」の手前でふと思い出したのは鉄のクジラ
寄ってくか… 

閉館1時間前と言うほど良い時間に入館出来た
      ナビ様に感謝
自衛隊の広報活動のためにある施設なので無料で入館出来ます
掃海という地味だが重要な任務についての貴重な展示を見たあと潜水艦内部へ

閉所恐怖症にはつらいですね
おとろしい映画のシーンなんぞが思い起こされる
 実際の潜水艦のベッドの狭さには息が詰まりそうになります
潜望鏡にはり付くライネケ
尖閣諸島 竹島 …この国の近い将来に思いを馳せる
暗い気持ちになりそうだったが、展示はなかなか充実していた
案内に立っているのは自衛隊のOBなのか 折り目正しいおじ樣方が
親切にいろいろと解説くださる 

外に出てホッと深呼吸
お向かいに大和ミュージアム(有料)もあるがこちらは今回はスルー
晴れていた空が、夕刻迫り小雨混じりの怪しい雲行きになっている
はてさて 今夜はどこで眠ることになるのやら

どうにかなるでしょうと気楽に考えて出発したけれど
暗くなった道で目的なく走るのは ちょっと心配
混雑した広島市内を抜けて宮島口まで行くことにした

まさしくとびこみ
道路に面した看板名に惹かれて

民宿 東京荘 朝食付き6300円
民宿にしちゃちょっと高めでは?
なんで?ここに東京?
翌朝 明るくなって民宿前の風景の素晴らしさに感動
また泊まってもよいかも…と思わず思ってしまう

雨も上がり 薄もやがたつ瀬戸内の穏やかな空気を楽しみながら
船で宮島 厳島神社へ
早朝だったので まだ人も少なく名所旧跡巡りの嫌いなライネケも
ここばかりは珍しく楽しんでいるように見受けられた
写しではあったが国宝 平家納経の金銀荘雲竜文銅製経箱もじっくり見て満足
はたして本物はどこにあるのだろうか

結局本来の学会会場はごく短く滞在し 旧友と親交を深めるのが目的だったか
また楽しからずや…である
人生にはそんなにたくさんの時間があるわけではない
一ヶ月前に開業したばかりだと言う喫茶店 佰年珈琲
店内の器がよかった
萩の濱中史郎さんの作品だとか
萩に行く楽しみができてしまった フフフ


3 件のコメント:

ライネケ院長 さんのコメント...

<ライネケ>
宮島さんはよかった。何がよかったって?
水上にこういう神社を建てるという発想がさ。
おそらく、1000年前は、海はもっと澄んでいて、対岸も島側も、陸地はもっと単純で美しかったろう。
そこにこういう建物が、ゆめまぼろしのごとく浮かんでいて、その上を、色とりどりに装束した平家の公達や女官が、渡って行く。
日本の古代中世がどんなに華やかだったことか。
どうして、平家一族は、こんな所に自分たちの聖域を作ろうと思い立ったのか。不思議や。

ライネケ院長 さんのコメント...

<ネコパコ>
素晴らしい場所と発想ですね
後年秀吉が向こうを張って建造したとしか思えない
「千畳敷」の豊国神社も近くにありますが
やめやめ〜 あんたの負け!という感じです
平家の衰亡を思うと栄華の極みの美意識が
せつなくて…余計に美しく思えます
水と木という相容れない素材が共存している不思議
子どもたちと青春18切符で訪れた時より
時期も良く良い印象でした

ライネケ院長 さんのコメント...

<ライネケ>
秀吉の「千畳敷」は、それだけ見ると、確かに立派だが、あの景観の中では、明らかにミスマッチで、余計だ。出来たら、宮島や対岸のホテルどもがなければ、もっと美しいだろうに。

木造ヨットビルダーの I 氏によると、海水に浸かった木は腐らないそうだ。逆に海から出して雨ざらしになった部分は腐って行くそうで、海水は木材の腐食の原因になる細菌の繁殖を抑えるらしい。

なに? 一緒に行った者同士でコメントをやりとりするのはやめて、直接会話しろって? こうして書いたもので意見を交わすのも、面白い面があるのさ。