2010年12月29日水曜日

Dura-Ace

がま氏は,山の上に住んでいる.
そして,雨が降ろうが槍が降ろうが,自転車でイドーしている.

夏は専ら細いタイヤのロードレーサーでスイスイしており,
路面がコチコチになる冬はマウンテンバイクでツルツルしている.
昨夜(というか今朝),白い息をもうもうと吐きながら坂道を登っていると,
バキンッ,ゴリゴリッ! という異音が響いて,ペダルが突然軽くなった.

あんれ?
なにかがおかしい…
早速お家に帰ってばらしてみると,
ギヤが根元で折れている.付け根のアームが
完全に壊れて,マウントから脱落している.
このパーツはShimanoのDura-Ace.
耐久性(Duration)を商標に謳った商品だが,どうやらがま氏の酷使
には耐えなかったようだ.ジュラルミンの低温脆化もあるかも知れん.
結局,マウントが破壊したロウギヤ2枚を抜き取って組みなおした.
今まで,3×9=27段だったのが, 3×7=21段に減ってしまった.
別に問題は無いけど不便である.

gama

2010年12月19日日曜日

徒然雑草  chica

ある日、なんでか、船の博物館に行ってみた。
うむ、帆船は優美であるな。
水嫌いゆえに乗船するのは好まんが
見るのはなかなか良いものであるな。
フハッ!!!!(ここで一変 水木調)


おとうたん、マグロ取りに行ってしもうたん?
いいや、これは外国の悪い船を取り締まっておるのだよ。
うむ、死ぬほど寒かったが、有意義な一日であった。
特にオチは無いよ。
chica


ネコパコ事務室だより 17

凍えるガマ君にネコパコから愛をこめて…

         せめてこの火で暖まって下さい
12月初旬に上京したおり、立ち寄ってきた「国境なき医師団」 
早稲田の近くにその事務所はありました
月々わずかですが、私が寄付を続けているNPOです
今年 Tの会のクリスマス会の内容に取り上げたいと思い
こどものためのパンフレットを頂いてきました
その中にあった「命のうでわ」が、私の心を放しませんでした

この世界の上で起こっている沢山の理不尽
知っているようで、ほんとは親身では知らない
5才以下のこどもが7秒に一人 飢餓で死んで行く現実に
今更ながら、心が痛みました
事務所を出て、夕闇せまる街をまさしく悄然と歩いていると
ばったりとこの看板に出会いました
毎年K叔父が霊験あらたかと、お守りをわざわざ送ってくれる
     穴八幡宮の案内板
へ〜 ここだったんだね
神社のベンチに腰掛けて、しばらくぼんやり風に吹かれました

子ども達に伝えるべきメッセージがふつふつしてきました

帰宅後ライネケの(批判的な)目を意識しながら、
パソコンに張り付いて作り上げたパワーポイント…

就学のこと、児童労働の現実
いわゆる先進国が、踏みにじってあさっているかもしれない命
その一端でもいいから、今は幸いなこどもに正しく伝えたい…と
幸いであることをあたり前であると受け取らないように
集まった献金は栄養治療食283食分でした。

皆と同じ時に献金をすませ、昼食を食べながら
自分の財布を覗き込んで、再び 5円玉を二枚
そして最期は残った 1円玉をもう一度全部握りしめて
献金箱に進んで行った、2年生のK君の姿が忘れられません
彼の全財産でした

参加した、こどもの中にきっと小さくても人を思う種が
播かれたことを信じることができました
「イエス様、クリスマスをありがとうございます」
思わず心の中でそのようにつぶやいてしまいました

という風に、今私はとてもリベラルな心持ちでいるのです

2010年12月18日土曜日

Winter breeeeeeathz!!!

木枯らしが吹いている.
がまの巣穴は立付けがあまりよろしくない.
というか,悪い. 穴だらけである.
だから,非常に風通しがよろしい.
普通世間ではこれを「隙間風」と呼ぶ.
勤勉で働き者のねずみさんや兎さんは,夏の間
せっせと巣穴を手入れしたり,食い物を溜め込んだり
余念がないから,こんな時困ることがないだろうが,
がまはそんなことはしない.

だから,ほんとなら冬眠すべきところを,寒風吹きすさぶ
なか出かけねばならない.難儀なことである.
しかし,この寒い中,それこそ休日だというのに,古代人が
昔そこで飯を食って,場合によっては御雲古を致した,という理由だけで
穴掘りをせねばならない人もいるのだ.
可愛そうに.  キャンパスの片隅でこれを眺めるたび
「うむ.ご苦労である.僕より苦労している人は沢山いるようだ」
                  と思うことにしている.
gama
******************************************************
これ,どうしようね.
持余すのである.

2010年12月17日金曜日

小さきものたち

11月末、倉敷に行った。

大原美術館の枯れたツタの塀の入り口をくぐって、しばらく、美術館に接した広場のベンチで時を過ごした。16年間も倉敷で過ごしたけど、美術館に入ったのは数えるくらい。そういうものかね。

美術館の外壁の瓦のタイルが美しい。
時の流れとともに、一枚一枚が勝手に変色して行ってこうなったんだろうけど、期せずして、本当にきれいだね。

さて、キツネコ邸の屋上の芝生は、今年の夏の炎熱で、完全に滅亡してしまったかに見えるのだが、おやおや、いつの間にか、何か緑色のものが広がっているじゃないか。

よくよく見ると、
こんなちっちゃな葉っぱが、びっしりと土を覆っている。緑のもあれば、赤茶色っぽいのもあり、大きめのもあれば、小さいのもある。かわいいねえ。
その中に混じって、コケみたいなのの島がある。緑色の宝石みたいだよ。

ややや、こちらの隅も、こんな草が生え広がってる。
よく見ると、
なんだ、ただのカタバミではないか。でも、ちっさいうちはこんなに愛らしい。

それにしても、この一面はあかんねえ・・・。

と、思って、よく見たら、
茶色のちょっと厚手の小さな葉っぱたちが、ここにもびっしりと土を覆っているじゃないか。

「なにもなにも ちいさきものは みなうつくし」だな。ロナは、このところえらく食欲があって、昨日体重を量ってみたら、何と7キロもあった。彼ももう8才かな。毛もごわごわで、ちょっと粗大な感じだ。一才足らずの頃は、ちっさくて、毛も柔らかく、真っ白で、本当にきれいだったよ。

この連中は、これからどうなって行くのだろう。また、枯れてしまうのだろうか。それとも、芝生に代わって、それなりにキツネコ邸の屋上を覆い、守ってくれるのだろうか。このまま、育って行くにしても、大きくなるにつれて、憎らしげな、粗卑な雑草になり、怪物みたいにはびこって、結局、除去に手を焼かせるのだろうか。

自然に善も悪もなく、彼らには、ただ生存し繁殖するだけの本能みたいなものに従う使命があるだけで、別に人間どもから見て美しくあろう、とか、憎たらしくあろう、とかいう気はないに違いない。

梅が古木になると苔が生え付き、柿の葉が虫食い、黄色や赤に変わって行くのは美しいものだ。それが、やがて、老い朽ちて行くのを汚いと見るかどうかは、見るものの心次第だ。善も悪もきれいも汚いもない、というのは、別の次元の話だ。ライネケは、自然の命じるままにしたがって、老いて行こう。それが自然ならば、それを良しと考えて生きて行く方をとろう。

2010年12月13日月曜日

Escapee Gama

中間審査を泥舟に乗ってなんとか乗り切ったがま氏は,
その翌日目が覚めると,充血した目をさらにこすりつつ唐突に考えた.
「旨いものが喰いたい.ふかひれがくうてみたい.気仙沼にいくにだ.」
そこで,間を飛ばして,,,,
ふかひれ寿司
白子寿司
おまけでついてきた,,,,これはなんずら?
かじきまぐろの椎間板?へええええ...
(面白いものなり)

港の夜景

その後,しばらくは白子の味を反芻して研究に身が入らなかったそうな.
geko

******************************************************************
先日,黒猫が目薬と酒瓶を両手に持ってがまの巣穴を訪問してきたそうな.
「お友達からのお届けものですたい.」                
「目薬は嬉しいけど,酒は飲まんのだが…これを如何がせいと?」
「おまかせします.とりあえずハンコを.」               
「・・・・・・・・・・」                              

2010年12月2日木曜日

秋が深まって行くある日、ライネケとネコパコは、内子方面に向かった。

五十崎の和紙屋さんに寄ったら、近くの川沿いにこんな木が立っていた。

黄色くなった葉っぱがかわいい。何の木なのかな?

五十崎から、山の中の国道を肱川にそって遡って行くと・・・。小薮温泉という看板がある。温泉マニアというわけではないが、一度つかってみるか、というわけで寄ってみた。
つづら折れの道を上がって行くと温泉があった。入浴料500円だった。

下の二枚は、どこかのサイトから借りてきた写真

山の中腹にある建物で、
木造三階建てで、大正時代の物らしく、県の文化財かなにかに指定されているらしい。


入り口は、実は、一番上の三階にある。一見、ここが温泉?という感じの玄関を入り、奥に進むと、二十畳くらいの座敷があり、外の山の景色が見渡せる。この座敷は、ふすまを開けて隣の部屋とぶち抜きにすると、三十畳足らずくらいの大広間になる。

谷側には、欄干付きの濡れ縁というか回廊がとり回され、長年月の雨風に耐えた木の風合いがいい感じだ。

やはり、こうして寝てみたくなるんだな。山々が、豊かに色づいて、美しい。今年は、冬の到来が、少しずれ込んでいるようだね。

座敷には、「保楽洽壽」(右から読むのだぞ。)という額が掛かっている。「楽しみを保(たも)ち、壽(いのちながき)に洽(かな)ふ。」と読むのかな?それとも、「洽(あまね)く、壽(いのちなが)し。」かな? 八十四翁素軒、素軒という号の人が84歳の時書いたみたいだね。

もう一つ額が掛かっていて、こっちの方は、「直而温」。「直にして、温」(率直で、しかも温和な性格が理想だ。」と言うんだね。達雄さんという人だけど、先の額の人と同一人物かな? 昔は、どこの田舎にも、こういう風流爺さんみたいのがいて、思い思いの号を名のって、気の利いた文句を書き残したようだ。ワープロが普及して、字を書く機会の減った現代人は、毛筆はおろか、人前でうっかりペンでも握ろうものなら、悪筆がばれて、恥をかきそうだね。小学校時代以来、まるで進歩してないんじゃないか、という字しか書けない人ってよく見かけるな。あまり人のことを言える柄じゃないが。

悟りの境地は遥か遠く、瞑想するライネケの図。
あまり、後ろに寄りかかると、手すりが朽ちていて、落っこちるから、気をつけて。

伊予市に近づく頃には、いつしか、日が暮れて、山の端に月が。
冬が間近だね。

2010年12月1日水曜日

Awake now.

秋がいつの間にか終わってしまったようだ。
がま氏が久しぶりに家の布団で寝たとの報告が入っている。
ここ一月地中深くに潜っており、朝も昼も、もちろん夜もなかったがまがえるは、
バス停に向かう道々目をやられた朝日がある意味凄絶であったと言っている。

「こんなにすがすがしいのは久しぶりだど。今日は中間審査の日である。」
 とのたまって、スーツ片手に満員のバスに乗り込んだ。
geko!