2014年5月17日土曜日

食い倒れ なんぼのもんじゃい

九の州では明太子フィッシングが流行りだと聞いていたので
楽しみにしていた。
 
 これが明太子を釣る釣堀である。
皆、気合に満ち満ちておるね。

明太子釣りは、基本的に昼間から行われる。
割り箸の先に、糸を結びガマカツ1.5号針を使用する。
餌は人工イクラだ。
針を水中に投げ入れて、左右にゆっくり振った後、軽くしゃくる。
そうすると、ぐんっと引きがくる。
初心者はここで慌てて竿を上げようとするが、それはいけない。
針に意識を集めながら、さらに左右に揺する。
喰い付いた明太子は、逃がすものかと、深く針を飲み込む。
深く飲み込まれるような引きが来れば、これで完璧だ。
ゆっくりと明太子が痛まないように、竿を上げ、
準備していたタモで掬い上げれば、明太子一匹収穫である。

 獲れた明太子は釣堀のスタッフが直ぐにチューブに詰めてくれる。
他にも、刺身や天麩羅が釣れた。
 朝釣りへは、漁港に行く。
カラスがお零れを狙っているのを感じつつ、塩サバを釣る。
 別の日には、鳥撃ちに出かけた。
湯を沸かして、静かに鳥を待つ。
鳥がめかしこんでデパートへ買い物に出かける処を狙って、
さっと頭からポン酢をかけて驚かし、水炊きにする。
 餅狩りは、ダザイフ辺りでは人気のイベントらしい。
梅が枝餅狩りと幟を出した店が、道端に並んでいる。
焼き立てのパリパリ感を楽しむか、モッチリ感を楽しむかで
店を選んで、餅狩りを行う。
 明太子フィッシングを楽しんだ後は、モツ風呂に入る。
キャベツと豆腐が良い感じに沸いていて、疲れた体の隅々まで行き渡る。
五右衛門風呂というネーミングのように、ここらでは、
「ちょっと、もつ鍋で汗を流すか」と楽しまれるようだ。
モツは臭みがなく、抵抗感なく楽しめる。
モツ風呂に入った後は、川端でゼンザイ流しを観賞する。
程よく焼けた餅が、小豆色の水の中に浮かびながら
静かに揺蕩う。
黄色の大根の明かりが煌めいて、美しい。
 一口餃子フリスビー大会は、博多の金曜日の夜に行われる
サラリーマンの一般的なスポーツだそうだ。
鍋ごと焼かれた餃子に気を抜くと、大怪我の危険もあるが、
上顎の皮がペロリと剥けるかもしれないというスリリングさも
仕事のストレス解消にはいいようだ。

長縄跳びが訛って、長浜ラーメンと呼ばれる遊びは、
オシャレな女性に人気らしい。
真っ赤な紅ショウガや香ばしいゴマを好きなだけ飾れるのが、
ヘルシー嗜好の女性に好まれる理由だろう。
自分の好みに飾った小麦粉性のロープを、片目や柔らか目に茹でて
どれだけ早く吸い込めるかを競う遊びであった。


どうして、急にこんなに書くのかというと、
明日に迫った、自分が担当する講義の資料作りに
全く気乗りしないからである。
現実逃避、これ正に。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

<ネコパコ>
一体何日「某府」にご滞在でしたっけ?
その間にこれだけ釣ったとなると
かなりのカローリーオーバーではないか
余計なお世話でしょね

気合の入った釣りシーンの数々
きゃっきゃ声が聞こえそうだな

そして続く現実逃避
わかるなあ
私も明後日からの会議に向けての準備が嫌で昼下がりこんなところで油を売っている…
この親ありてこの子あり…
ところでラーメンは片目にゆでるものですかい?
後が柔らか目なのでここはやっぱり固た目なのかな…
いやいや、あやしの「府」ではやはり「片目茹でいっちょうあがり!」などといなせなお兄さんがウィンクしながら出してくれるとか
う~妄想が膨らむ



inchoudon さんのコメント...

<ライネケ>
鳥捕獲業者:「川原で待っていて 鷺がみんな 足をこういう風にして 下りてくるとこを そいつが地べたへ つくかつかないうちに ぴたっと押さえちまうんです 
      するともう 鷺は かたまって 安心して 死んじまいます      あとはもうわかり切ってまさあ 押し葉にするだけです」
ジョバンニ:「鷺を押し葉にするんですか」
鳥捕獲業者:「標本じゃありません みんなたべるんじゃありませんか」
ジョバンニ:「おかしいねえ」
鳥捕獲業者:「おかしいも不審もありませんや 
      さあ ごらんなさい
      いまとって来たばかりです」
ジョバンニ:「ほんとうに 鷺だねえ
      目をつぶってるね」
鳥捕獲業者:「ね そうでしょう」
ジョバンニ:(誰がここらで 鷺なんぞ食べるだろう)
      「鷺はおいしいんですか」
鳥捕獲業者:「ええ 毎日注文があります
       しかし 鴈の方がもっと売れます
       雁の方がずっと柄がいいし 第一手数がありませんからな
       そら
       こっちはすぐ食べられます
       どうです 少しおあがりください」
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思わず、こんな会話を思い出した。
うちの子は分かるだろうけど。