2014年1月5日日曜日

諸島闊歩日記その1

何がどうなってこうなったのか、よく分からないが、
最も変化を嫌う院長ドンが、今年の年末は国内以外の島で
一家勢揃いするようにという指令を発した。
日々、ゴロニャンと過ごしている子供たちは
日本列島の各地からえっさらほいさら、羽根付可動機に乗り、とある島に集結した。
島の名前は香港である。
不安症のネコパコ事務長、
常に眠いが、やるときはやる男haruno、
理論派ガマガエルのガマ、
小花模様をこよなく愛するスタイリッシュなshige、
そして私、口は出すが手も財布も出さない仙人掌姉者である。
そんなこんなで香港の某所。ここがどこだったのか、今も不明。
 
我が家の旅行の特徴は、
①目的地不明。
②事前準備不十分。
③行き当たりばったり。
である。
そんな中、香港の街中をそぞろ歩き、よく分からん路地を練り歩き
とりあえず、歩きに歩き、歩き回って、歩いた。
 
 香港のとあるビル88階からの眺め。
いわゆるセレブリティ的眺望というやつである。 
 
残念な事に、できる男harunoはできる男ゆえに、
1日異国の空気を吸っただけで機上の人となった。
残された家族は、更なる島を求めて、移動した。
目的地は台湾である。
以下写真順序、てんやわんや。
 

台湾の淡水とかいう水辺で、飼い猫に手を噛まれた院長どん。
 画期的通気性頭皮保護装置、着用男性。
 旅程内容を組むように、ネコパコ事務長から指示されていたのに、
メンドクサイという一心により、ダレにダレ切った、仙人掌姉者と、
それに喝を入れるガマ氏。
 なんと!
台湾の老師もホンダのスーパーカブに乗っておられるようだ。
「燃費がいいのが、やっぱ決め手だよね」というのが、
老師のありがたいお言葉であった。
 台湾での目的はなんといっても、「ホンモノを見ること」である。
これが、ホンモノの大本山、故宮博物館であるな。
淡水に落ちる夕日。
バックミュージックは、設置されたスピーカーから発せられる
ひたすら中華的演歌。正直しんどい。

1 件のコメント:

inchoudon さんのコメント...

<ライネケ院長>
「香港のとあるビル88階からの眺め。いわゆるセレブリティ的眺望というやつ」
本当にセレブじゃったなあ。あんな高いところに上がったの初めて。エレベーターの中で、「おい、こんな・十・階なんて上がったことあるか?」なんて聞いっちゃった。

台北から1時間以上も掛けて、たどり着いた淡水の町は、うるさくにぎやかな海辺の町じゃった。一年最後の夕暮れはしんみりと味わいたかった。

故宮博物院は立派であったね。さすがに蒋介石が貨車を連ねて、大陸から運びだしたという、中国の歴史的遺産は、観甲斐があったよ。中学時代に出会った欧陽詢の九成宮醴泉の銘の拓本やら、王羲之の蘭亭の序の猪遂良の臨書も含めて数本もあった。

春秋戦国時代を更に遡る古代の大型青銅器群が圧巻だった。それに鋳込まれた、あるいは、刻まれた古代の文字を、解説と見比べながら見つめ、立ち尽くした。「鼎の軽重を問ふ」という言葉を思い出した。私たちは何に対して、「鼎の軽重を問ふ」事をはばからなければならないのだろう?