2009年9月11日金曜日

夏の置き土産 <ライネケ>

8月が去り、9月になった。

このところ、ずっと雨が降らず、植物も疲れ気味だろうよ。

うちの中庭には、シラカシの木が植えてある。植木屋さんの仙波農園の次男坊である植木職人次郎さんに因んで、「次郎」と名付けている。

9月9日夕方、ネコパコが大騒ぎしてやって来た。二階の中空中庭から「次郎」の葉を避けながら上から水をやっていたんだが、急に左腕がヒリヒリヒラヒラし始めたんだ、と言う。

赤くなって少し腫れている。専門的には、紅色丘疹が集簇して浮腫性紅斑をなす、という風に表現する。ヒリヒリヒラヒラは灼熱刺激感という。

きっとイラムシにやられたんだ、というので、ネコパコは早速洗って、アイスパックで冷やしている。

それで犯人は?

いた、いた。「次郎」の葉の裏に。葉を半分食っている。

いわゆる「イラムシ」という奴で、「イラ蛾」という毒蛾の幼虫だね。かなりの迫力だ。見ているだけでもかゆくなりそうだ。こういう症状を起こす毒を持つのも何か意味があるのだろう。もし、鳥がこいつを食べたら、鳥はどうなるのかね。

去年、表の駐車場庭のヤマボウシをすっかり裸にしてしまって、その後、ヤマボウシが枯れかけた原因がこいつだ。こやつ、今年は「次郎」に来たか。うぬぬ、憎っくき奴め。

翌日、ネコパコ事務長は、すっかりおさまった、と言う。受傷直後、直ちに洗った気転が、功を奏したに違いない、とすっかり上機嫌だ。「あれが良かったのよね。きっとね。」てなことを言ってる。

イラムシにやられると、そのすぐ後から、灼熱感が起き、赤くなり腫れる。一旦治まったように見えて、また赤くなり、今度はかゆくなる、と「物の本」に書いてある。

ウフフ・・・。

「誰しも自分がやった事が良かったのだ、と思いたいもんだよ。放っておいても、良くなったかもしれんよ。」とライネケは答える。
「皮肉な人ね。」とネコパコは言う。

更に翌日・・・。
ネコパコが、「また赤くなって来た。今度はかゆい、かゆい。」と、騒いでいる。

やっぱりね。教科書の通りだ。

ネコパコ、敗れたり!

9 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ちょっとは慰めてあげなさいよ!!
夏休みに剪定したときはいなかったとおもうけどねぇ・・・

お大事に

    Haruno

匿名 さんのコメント...

事務長かわいそう・・・
イラガは痛いもんね。
チャドクガも最悪だけどね。
早めに薬散して退治しないと蛾になって
卵産んで来年大量発生するので注意です。

Chica

匿名 さんのコメント...

<ネコパコ>

ムムム 無念なり〜!

*それにつけても思うこと*
確か去年撲滅作戦を敢行して、はしごに登って一匹ずつピンセットで捕って、ゴミ袋に詰め込んだのは私でしたね、ね、ねっ!院長!!
「ゲゲゲ」とか言って、誰かさんは全く手出ししなかったよね

い〜いんだ、モウ 済んだ事だし〜

あれで何ともなかったのが不思議なくらいです
うじゃうじゃいましたよ、去年は
彼らの残党が復讐しているとしか思えない
「どうしてこんな所にちょうど居るのよ!」という場所で待ち構えていましたから…
ためつすがめつ探しても、他には全然見つからない
実に不思議です
うっ〜かゆいかゆい 

匿名 さんのコメント...

<ライネケ>
これで、ライネケとネコパコはすでに30年も付き合って来たのさ。あまりストレートな慰めは口にしにくいねえ。「アア、ウウンの呼吸」という所だ。

今、表のヤマボウシは、水不足で、たった4、5日間、目を離したすきに突然、葉っぱが全部茶色になってしまって、イラムシどももたかる気にならなかったらしくて、「次郎」に来たらしい。

毛虫って、英語では、caterpillarって言うんだが、これって、例の無限軌道のキャタピラーの語源なんだ。毛虫皮膚炎はcaterpillar moth biteって言う。mothっていうのは蛾のことだ。biteは、噛む、刺すっていうことだね。

それにしても、イラムシはキャタピラどころか、戦車並みの迫力だな。

かゆそう!! 身の毛がよだつ。事務長さん〜っ。さっさと、こいつらを始末してくれ〜っ!!

匿名 さんのコメント...

<ネコパコ>

アア  ウウン 

あくまでも阿吽の呼吸ではありませんのであしからず

昨年は7月の末に発生していましたね 完全武装の私が、
ブログ更新していました
長いこと更新しなかったら、やり方を忘れてしまいました
とりあえず、コメントだけは入れられるけれど…ねっ

kurashiki-keiko さんのコメント...

あんまり毎度コメントを入れるとうるさがられるかと思いつつお邪魔しております。
 毒毛虫騒ぎ、治療の専門家と園芸の専門化家がお身内にいらっしゃるなんて、なんと贅沢な配置なんでしょう。うらやましい限りです。私もうっかり山茶花にくっついたチャドクガにやられてしびれて皮膚科医のお世話になったので他人事とも思えません。
 うちではあれから、朝晩の水遣りに、ホースの水を根元だけでなく葉っぱのほうにも勢いよくかける習慣が出来ました。パタパタと虫が飛び去るところを見ると、あながち効力なしとも思えません。
 阿吽の呼吸ですが、お見合いで結ばれ後がないとデモしか結婚みたいだった私共ですが、30数年たつとやはりいい感じに熟成してきたように思います。やっぱり夫婦っていいもんですね。

ライネケ院長 さんのコメント...

<ライネケ>
kurashiki-keiko様、今晩は。やっと秋が来たようですね。今夜はちょっと雨が降りそうです。

私たちのブログは、家族だけしか見ていないとおもわれるので、外部の人が書き込んでくれるのはうれしいですよ。歓迎します。

椿、山茶花、茶の木、そういうのが彼らの好みのようです。今年は毛虫皮膚炎が少し少なかった気がします。ひょっとしてこれからかな。強く触らなくても、ふと払った時でも、やられますし、彼らの死骸や抜け殻でもやられます。ご注意下さい。

私たちの仲が熟成して来たかどうか。どうなんかな? ねえ、どう思う? こんなものでしょう、と言うしかないよねえ。どっちにしたってしょうがないもの。

匿名 さんのコメント...

しらんし。   
もうすぐ冬眠シーズンだのう。
ロナニャンのお顔が見たいなあ…
ゲコゲコ♪      ガマ@北海道

匿名 さんのコメント...

<ライネケ>
Soranin君、
まだ北海道に居るのか? こちらは随分涼しくなって来た。今年は残暑がない感じだ。地球はどうなっているのか。
ロナは大体元気だ。一度顔を見に帰っておいで。