皆さん、ネット上で、いろいろ感想を書き込んでいるようだ。
録画のために出てきた彼女が、ちゃんと化粧をしていて、息子のおいらは、一寸びっくりした。それにしても、自分で引いたはずの黛が二重になってて、あわてて、ネコパコさんが、それを横から塗りなおしてやるのが放映されているのには笑ってしまった。
おっかさん、いいですか、頭上げてこっち向いてくださいな。
町じゅうが空襲の大火災に包まれて、燃え落ちて行くのを見た彼女が、「美しい」といったことについて、さまざまのコメントが出ている。
さっと見た中では、おいらとしては、
https://togetter.com/li/1252561?page=2
のページで見た、虚無@nyaccy というひとが 2018-08-01 23:25:46 に書き込んだ意見が、道子さんの気持ちに近いんじゃないかなと思った。
「クロ現で語られた、空襲で燃える街を美しいと感じた女性の話、「心を麻痺させている」とか言ってる人もいるけど、ぼくはそれこそが「素」の感覚だとおもうの。美の本質ってそういう、現実を超えた、沸き立つ、もはや説明できない感覚の事だと思う。きっとただ本当に、圧倒的に美しかったんだとおもう。」
『「素」の感覚 』というのは言い得て妙だ。「素」とは、英語で言えばplain 、ドイツ語だとeinfachとでも言ったらいいのか。一方、なんとかいうタレントさんのコメントは、理屈の考えというか穿ち過ぎだと思った。
4月以来、道子さんの衰えが目立つようになって、この4ヶ月ほどは、憂鬱だった。この憂鬱はこれからますます濃くなることだろう。
それまで、彼女のことは彼女自身に任せて、自分の好きなようにやっていただいていたのだったが、そうも行かなくなってきた。
自然は巧妙に出来ていて、人間も自然の一部のはずなんだが、ひとは成り行きに任せておくわけにはいかないのだ。老木が弱って、やがて、倒れて朽ちていくようには行かない。なんとか飲み食いさせて、身ぎれいに保ってあげて、気持ちがいいように過ごしてもらいたい。
ロナのように、ふとある朝、気づいたときにはいなくなって、この世から退場したらしいと気づく、なんていうわけにはいかないのが人間なのだ。
ここんところ、なにやかにやと彼女を引っ張り出し、彼女もそれなりに頑張ったようだけど、消える前のろうそくみたいになるんじゃないかな、と心配だった。
彼女は、自分に回ってきた舞台に、みずから進んで立ったのだろうか、本当は、迷惑だったのだろうか。それとも、働いてくれる周りの人々の一生懸命に応えるべく、ある程度無理して、役柄を演じてくれたのだろうか。
録画中、彼女を横で見守っていた私には、彼女は、それなりに楽しんでくれているように見えた。今回の一連の事件は、彼女にとって、いいことだったのだろう。
最近、3日前から、調子が悪くて、とうとう来たか!?と思った。明日の放映はみられるのかなあ?なんて気をもんだけど、昨日の夕には大分元気になって、自室の食卓の前で居眠りしている彼女を起こして、3人で、彼女の居間のテレビに見入った。
それにしても、軍用犬として出征して行った犬のアドヴィンくんの話は泣けたね。写真じゃなくて絵だったので、ひとしお、心にこたえたな。
ねこなべにして食っちゃうぞ、という話も、その手紙を付けた人は、悪気があったわけではなくて、きっと猫好きで、自分とこにあそびに来たねこを撫でたり餌をやったりした挙句、ちょっと冗談めかした手紙を付けて返してやったんじゃないかな、と思いたい。
今回の仕掛け人であったChicaさんも、えらく、強そうな女性みたいな感じで映ってたね。ホースからほとばしる水が印象的だったよ。
皆の衆、元気でな。
2 件のコメント:
いい歳になった女は下から撮影したアウトやなと
しみじみ顎を撫でながら思いました。
あとは、あんまりメディア慣れするといかん。
音声とれてるかとかこの角度でいいかしらとか。
しかしながらこの孫ありて、祖母あり。
道子さんは存分に楽しんでくれたのではないでしょうか。
公共電波で家族通信。楽しかったね!
仙人掌姉
<ライネケ>
化粧してお出ましになったのには恐れ入りました。
無明と私との間をつなぐ微妙で細い細い糸が、だんだん細っていくような、ほの暗い気持ちで見守っています。
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