真っ赤なホンダに乗って、Gamaくんが帰ってきた。
ほんの1週間前、アメリカに行って、イギリスでも残り少ないと言われるスピットファイアやモスキートを観てきたんだそうだ。
仕事と趣味が一致しているのだとしたら、幸せなことだな。
当地松前町には、一昔前までは、お盆の時期に、送り火という習慣があって、お墓参りして、ご先祖さまをお迎えし、供養して、お送りする、という習わしだったんだそうだ。
それには、お迎えに先立って、まずお墓に行って、掃除しなければならない。
というわけで、ネコパコさんやGamaくんと一緒に、浜のお墓に行った。
とにかく、恐ろしく暑かった。
35度くらいあるんじゃないか?
君も手を合わせて、何かお祈りをなさい。祈るべきことはあるはずだろう?
毎月一回倉敷から帰っていた頃は、そのたびに掃除していたから、綺麗だった。こうして、ずっと松前に住むようになると、かえって、お墓から足が遠のいた。
墓石も古いのはずいぶん風化が進んで、読めなくなってきているが、まだ嘉永だの文久だのというのが読める。黒船がやって来た頃だね。
お墓掃除が終わって、お迎えの準備ができた。
そうそうに暑い中を逃げ帰ってみると、ゴロフクは涼しいところを知っていて、窓辺の風が通うところに寝ている。
ネコは元来エジプト原産なので暑さには強いと言うが、本当かな。毛むくじゃらのゴロはさぞ暑いことだろう。
破壊の神の申し子であるGamaくんが帰ってったあと、ガレージの扉を閉める際、ライネケは手持ちのヘルメットの一番まともなやつを、コンクリートの上に、落っことして、パーツの一部を壊してしまった。
不思議なことに、Gamaくんが来ると、かならず何かが壊れる。破壊と創造が一つごとであるなら、それでいいか。
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