これまで、2度北陸を走ったことがある。
一度は大学2年の夏。
仙台から自転車で笹谷峠を越え、山形へ。
山形から小国峠を越えて新潟へ。
新潟から親不知、黒部、富山、と延々海沿いに下った。
しかし、能登半島の付け根まで来た時点で体力はほとんど売り切れ。
不十分な装備と知識が祟り、熱中症に体力を奪われた。
3日目には帯状疱疹を発症していた。
能登半島を横切り、金沢へ抜けたところで、
知人の家にへたり込んだ。
二度目は修士2年の夏。
4年前の反省をもとに徹底した装備とメンテナンス・ライドで
一週間に亘り毎日180kmを走った。
毎日熱帯夜の続く、厳しい夏だった。
親不知を抜け糸魚川まで来ると、国道8号の青い道路標識に、
「長野まで60km」 と書いてある。
ああ、北アルプスから急峻な断崖が切り落ちて、こんなに
険しい地形が出来たのだな、と納得すると同時に、
少し足を延ばせばアルプスかと思いつつ、ついに
学生時代に信州へ行くことはなかった。
そして、2度走った北陸も能登半島を巡ることなく過ぎ去った。
我ながら馬鹿みたいにまっすぐ走ったものだ。
がま
2 件のコメント:
<ライネケ>
この景色、見たような気がする・・。
よく走ったね。
えらいもんだな。
<ネコパコ>
確かに若いからこそできることってありますね
二度目の旅は2010年8.9月のブログに詳しかったです
ひたすらまっすぐ走る…
帰るところがあるから?
人生はいつでも「往きて還りし物語」
ちょっと感傷的過ぎる解釈かも
この夏も四国を汗を流しながら走るたくさんの若者がいる
「無事に帰れ」とつい声を掛けたくなる
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