金沢を抜け、東尋坊も抜け、うりうりと海沿いに走り続けると、越前岬の突端に着く。
越前岬には白い灯台が建っており、傍にはバブルの名残だろうか、
水仙の植物園が夏の日差しの中、草生すままになっている。
「旅は孤独を味わわせる。と同時に、かみしめる孤独から
勇気を培うものだと私はかねがね思うているが、
越前岬ほど私に人生を考えさせた場所はないようである。
黒い断崖に風が吹きすさび、その丘になぜ花が咲くのだろう。
黄色い水仙であった。冬の凍て土に花が咲くのだ。」 水上勉
(越前岬灯台 水仙ランドにて)
がまがえるは越前岬で別段、人生については考えなかったが、
断崖を吹きあげる海風に乗って、高く昇る鳶を眺めながら、
「家に帰るのがメンドクサイなあ。。。。。」と、思った。
そろそろ折り返し地点に来たようだ。
******************************************************
よお、俺、鰤。
魚に師匠の師で、ブリってんだ。
昼寝してたらいつの間にかおかに揚げられてさ、
南京錠までかけられちまった。
まいったね。なんとかしてくれ。