2012年11月27日火曜日

ネコパコ事務室だより

    
清水の舞台から飛び降りる勢いで買ったペッカリー
若い日はいろいろと飛び降りるものらしい
悲しいかな 大事な手袋だが さすがに32年物になるとこうだ


いまだに革は丈夫で全く問題ないが 糸が……

何とかならんかな〜と「手袋修理」とネット検索すると
東かがわ市が引っ掛かった 
東かがわ市は昔から全国一番の手袋生産地(だったらしい)
そこで情報を求めて引田の「手袋ギャラリー」に行ってみることにした


古い木造工場をそのまま資料館にしているという
玄関前にあったこんな箱の穴をのぞいてみると
きゃっ!!かわいい!
箱の中にはジオラマが展開している


建物に入るとまず迎えてくれるのが手袋のお花畑

古い特殊ミシンやさまざまな道具があって飽きない
留守番をしていた気のよさそうな叔母さんが明日来れば若い職人さんが
「ちゃちゃ〜と縫ってくれますよ」とのたまう
やれ嬉しや!!

一晩 近くのキャンプ場で野宿して翌朝に備えた
海辺のキャンプ場はもちろん人っ子一人おらず貸し切り
あいにくの風雨もピロティーのお陰でちゃんとしのげた
周囲は楓の紅葉が美しく芝生の整備も整っている
場所はあえて書きませんよ〜秘密


翌朝勇んで行ってみた
若い物静かな女性が待っていて親切に相談に乗ってくれた
残念ながら「ちゃちゃ〜」とは行かない特殊な縫い方
もっと熟練した人に相談してくれる話になりしばらく預けることとなった
どんな風に修理されてくるか後日のお楽しみ
ちなみに古い町中を歩くとところどころにこの小さな箱がある
番号がずっとふってあるので順繰りにお話が続くらしい

親切で風情のある町 もう一度訪れたい


ハリネズミ子ちゃん chica

新宿の街をそぞろ歩いておったら、
百貨店の特設売り場で可愛い子ちゃんに出会った。
ハリネズミ子ちゃんである。
私は、色々な物に収集する悪癖があるが、ハリネズミもその一つである。
だって、なんだか、可愛いんだもの。

18000円。1960年代のオーストリア製だとか。ずっしり重い。
いいお値段である。
この値段に何も臆することなく、ぽんとお金を払える程、私はセレブリティではない。

しかし、ハリネズミ子ちゃん・・・・・。
 
可愛いよね。この鼻がヌッとしている処がなんとも・・・・・。


 そうそう、つぶらな瞳がまたいいのよね。
って、あれ?増えた?
 
 
 可愛い顔してるのに、針だらけって処が、また心くすぐられるのよね。
んんん????何が起きてる?


 そうそう、本当はペットに飼ってみたいんだけど、
夜行性だし、あんまり人には馴れないらしくて、諦めたのよ。
いやいやいや、まだ出てくるの?
 

 あの丸くなった時の拒否感もいいね。どいつもこいつも近付くな!って感じ。
場所も時も選ばず、とりあえず丸くなるって選択が愛らしいよね。
なんか、エライ増えたなぁ。
 
 
 要するに、愛らしさと攻撃性が同居してる感じがいいのよね。
ウサギもさ、よく見たら陰険な目なのがいいのよ。あの険悪な歯とね。
モグラなんて、凄いよ。土の竜だからね。なのに本物みたら拍子抜けだよ。
って、こんな小さいのまで出てくるの?



そんなハリネズミ子ちゃん一家。
何度も諦めようとしたが、結局買ってしまった。

こうして、我が家では、
分身するハリネズミやら、歯槽膿漏の虎やら、鼻水垂れた招き猫やらが
仲良く生息するのである。
chicaの家計を圧迫しながら。ああ、怖い怖い。

2012年11月24日土曜日

ネコパコ事務室だより

「チベットの高原に落ちしひと滴集まりて長江中国を貫く」

第30回子規顕彰全国短歌大会の特選作品の一つに姑の作品が選ばれた
まずこの歌の大きなスケールに驚く
チベットから東シナ海に至る6300キロの壮大な大地をゆく水の旅
どこからともなく喜多郎のシンセサイザーが聞こえる気がするではないか

御年88才 腕立て伏せ スクワットと体力作りに余念なき日常
歌作に励み知的好奇心の泉は枯れない

一体どこからひねり出された歌なのか…と言う疑念はさておき
老親が元気でいてくれることは子にとって本当にありがたいことだ
元気でいてくれるからこそ私達も泊まりで外出ができる

先週末 東京の自由学園美術展にでかけた
私の実家の母も兵庫から姉とともに上京し合流した
Shigeが出品しているのをみる楽しみもあるが
4年に一度開かれるのこの展覧会は3才から22才までの若い感性が
あふれるように秋陽のもとで鑑賞できるのでとてもおもしろい
若いころ小学校教師だったからか母は子どもの作品を見るのを喜ぶ
あんまり広すぎて少々疲れたかもしれないが渋谷のChikaの職場や浅草も歩き
とにかく元気で三日間の旅を無事終えて帰って行った
ライネケは土曜日の仕事を終えてからやってきた
今度は夫婦で歩くのをShige自身が案内してくれた
自由学園 http://www.jiyu.ac.jp/
是非一部でも見てほしい
以下はShige の作品
羊皮紙に虫こぶインクで書かれた聖書の写本
金箔を貼ったり絵の具も特殊なものを使ってある
併せて作った額縁まで本格的な仕上がり
選ばれた聖句はコリント信徒への手紙1 13章4〜7節

彼が最近もっとも興味がある素材 
一足 一足 革を切り出し手で縫い上げた3作品
いわゆる上手にできているものではないが
彼の意志が一針一針に感じられた

自由学園はたとえ卒業しても何の資格も得られない学校なのだが
今回は創立90周年の記念の年でもあり卒業生の作品も併せて展示があった
工芸の道に進んだ人の作品には、美しい工芸品と言うより生活の伴侶として長く身近に置いておきたい道具の息吹を感じさせる品が多かった
自然界からエネルギーをもらってうまく融合する事を知っている気がした
写真家として歩む公文健太郎さんの写真にも人が生きている美しさがあった

学園は専門教育としてではなく人間教育の一環として美術と音楽と体育を大切にしているちょっと風変わりな学校だ
都内にあってその広大な緑のキャンパスも特徴の一つ
在学して8年目の息子を通じて私自身悩み考えることが多くあった

人間はひとりで机の上で沢山のことを詰め込むだけでは幸せになれない
実際の生活の中でいかに多くの体験を積み重ねられるか
人とともにあることをどれだけ喜べるか 
感じたことを表現し自分の手で物を作り出す力が豊かさに通じるのでは?
しかし本当に学歴や資格から人は正しく解放されるか…
など など…
理想とすることがまだ至っていない苦しさがもちろんある
今年20歳になった息子がこれからどう生きて行くのかまだ分からない

でもきっと彼は意志を持って自分自身になっていくのだろう
道は自ずから備えられている、そこを応援すればよいと確信した機会だった
親にとって子どもたちが元気に生きていてくれる事がどれほどありがたいか

今回は はからずも子としてまた親として二つの立場から多くを感じた
人はもちろん元気な時ばかりではない
来し方行く末を思って秋空のもとを歩いた

2012年11月18日日曜日

ゆたんぽ

 晴れだよ、がまがえる。
…どうやらそのようじゃの。


もそもそ。
50リットル、と。ピッ。あとは頼んだぜ。

こうしてまた一日が過ぎてしまった。


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最近のゆたんぽはこんなに「おされ」なのである。
なんと。

2012年11月13日火曜日

泣き落としは神様に通用するか chica

旧友を鞭打ち、車を運転させて
山陰から山陽を一泊二日で一気に駆け抜けるという
馬鹿な旅行会社も考えないようなお出掛けを決行した。
目的はもちろん日本の八百万の神に哀しい独り身の女を救ってもらう為である。

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旅程。
出雲縁結び空港:空港の名前すら私に嫌がらせをしたいのか。
近々岩国には岩国錦帯橋空港が出来るとか。安易なネーミングは如何なものか。
馬鹿な政治家の法案やら内閣名のようで、気に入らない。
大体、彼らから思いやりも美しさも感じた事がないのだ。
   ↓
   
足立美術館。
   ↓
出雲大社。
   ↓
宿泊:奥出雲自然博物館。
   ↓
琴ヶ浜:
   ↓
仁摩サンドミュージアム:世界一の砂時計が売りの博物館。
しかし、700円をとるにはあまりにも、内容がお粗末な施設であった。
地元の観光目玉として生き抜くには、アイデア・努力が不足している。
公共施設の哀しさを実感した。
   ↓
広島呉。鉄のくじら館・大和ミュージアム
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岡山空港
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足立美術館
横山大観のコレクションで有名な美術館だが、私は大観に興味が無い。
現代に作られた庭園が目的だった。
感想は「施設としてよく出来ていると思う。一度見れば十分。」



 出雲大社
圧倒的な存在感。
巨大な締め縄を見た時、私は昨年の震災の津波の映像を思い出した。
小さな人間という生物では抗えない自然の力。


 この神に祈りを捧げても、通用しないと思った。
だって、おみくじをひいたら「信仰を持て」って言われる始末。
生きるなら、自らの手で活路を見出し、生き抜けと言われた気がした。

 奥出雲自然博物館
博物館が宿泊施設になっている。
1泊1人、3500円で素泊まり。トイレと洗面場は共有だが、歩いて3分の処に
町の温泉施設があり、宿泊客は入り放題である。
しかも、夜9時近くまで、館内の展示コーナーを勝手に見て回る事が出来る。
化石触り放題。好きな場所で遊び放題。
80点以上で景品がもらえると聞いて、やる気になったクイズは、
思いのほか難しく、遣り甲斐があった。
疲れを忘れて、博物館を堪能した。


 実は、この博物館は私立。
眼鏡のミキの創始者が収集した化石を展示する博物館であった。
社長の出身地が奥出雲で、
この施設はもともと会社の研修施設として作られた建物だとか。
しかし研修場所としての活用が少ないならば、有効活用しようと考えて
一般客を受け入れる施設にリニューアルしたそうである。
財産の有効利用、地元の復興、博物館としての姿勢。
素晴らしい施設だと感じる。
泊って損は無い。本気でおススメ!
 鳴き砂で有名な琴ヶ浜
荒れ狂う日本海は、何人たりとも受け付けなかった。
風の音が凄過ぎて、砂の鳴き声なんて聞こえやせん。
空には渦巻く雲。雲出る国の名を実感した。

 呉。鉄のくじら館
働く機械が好きだ。機能美に惹かれるんだと思う。
潜水艦の中に実際に入れると聞いて、ずっと訪れてみたいと思っていた施設だった。
実際に行ってみて、艦の大きさや技術に圧倒された。
でも、ただただカッコイイ!だけでは済まされないと思った。
隣に、戦艦大和のミュージアムがあった。
ミュージアムショップまで入って、やっぱり展示は見られないと思った。
幼い頃に祖母の家のテレビで何回も見た映画「ミッドウェー海戦」の1シーン。
焼け付いた鋼鉄のハッチにしがみ付き、
絶叫しながら開けようとする士官の姿が未だに忘れられない。
言葉が出なくなり、どんな顔をすればいいのか分からなくなった。

呉から岡山へ。
岡山から羽田は1時間。あっという間の2日間だった。
付き合ってくれた旧友に感謝。





2012年11月7日水曜日

続・メン・Do・くさい


まったくやる気ない模様。
ついに寝袋まで引っぱり出してきたよ。。。

ぐう。

2012年11月1日木曜日

意味が分からない

 最近、ちょっと目に余る事があって、他人を注意した。
「こうこう、こうした方がいいのではないですか?」と
言ったら、間髪いれずに答えが返ってきた。



「知ってます」



あ・・・・・・・・・。 知ってるんだ・・・・・・。
そうなんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 その驚きの答えが返ってきた瞬間、
頭のてっぺんから何かがスポーンと抜けたような感覚がして
笑い出しそうになった。
何かを悟るってこんな感じ?
とりあえず、誰かと心から大笑いがしたい今日この頃。
皆さま、お元気で。   chica