慌ただしい一日の終りに、頭に血が上るような出来事があり、
うんざりしながら、暗い部屋に帰ってきた。
吐き捨てた言葉を反芻しながら、夕食を流し込む。
今日のうちに、終わりにしようと何度も自分に言い聞かせるのに
納得しない自分がいる。
相手を深く傷つけられる言葉を探して、歯の間を探る冷たい舌に気付く。
明日どうしてやろうかと、考えあぐねる私は
暗闇で刃物を研ぐ鬼女のようだ。
こんな処に、吐き捨ててごめん。
誰かに聞いて欲しかったんだ。
暗い部屋の入り口に立った瞬間の絶望感に、耐え切れなくなったんだ。
明日、陽の光の中に出たら、全部消します。
4 件のコメント:
<ライネケ>
今日は、もう、お休みなさい。
人生は短い。
昨晩、夜中にコメント読んだら
突然、涙が出てきてしばらく1人で
大雨洪水警報。
ひとしきり降ったら、疲れて眠れました。
有難う御座いました。
chica
<ライネケ>
どういう状況で、どういうことが起こったのか、知らないで、勝手なことを言うのもなんだけど。
時に、おいらも、かちんと来て、腹を立てることってあるよ。
でも、人をやっつけて、気分が良くなるのは一時的なもので、その人がいなくならないのなら、むしろ、気分良く付き合うのが賢いやり方だと思うね。この人はこういうことを言いたい時に、こういう風な言い方をするんだ。実はこういう風に翻訳して聞こう、って具合に。
気がつかないというか、無神経というか、鈍感というか、心が粗大というか、人をイライラさせるけど、本人は全然気がつかない人っているもんだ。そんな人でも、自分が何かいやな思いをした時は、自分が傷ついた、とか大声で言うもんだ。自分も人を傷つけているなんて、これっぽっちも思わないみたいに。
そういう人は気の毒と言えば気の毒だ。かわいそうだ。
人間は独りでは生きて行けない。人と人が接触すれば、当然何らかの摩擦が生じる。その接触が心地いいこともあれば、悪いこともある。誰かに好かれる人は、他の誰にでも好かれる傾向があり、誰かにとっていやな人は、他の誰にとってもいやという場合が多いんじゃないか、と思う。前者を八方美人といい、後者を憎まれっ子という。後者もけっこう多くって、世の成功者と言われる人たちのかなりの部分がそうかもしれん。憎まれっ子が世にはばかって、大物になるわけだ。密接に関係を持たなければ、えらい人や、大したお方や、と思うかもしれんが、身近に付き合ってみると実にいやな人物だったりする。しかし、人の意を介しないで、自分の思うことを決断力を発揮して、どんどんやって行けるので、人と違う仕事ができるし、大きな成功を収めることができるのだろう。人々は、彼の仕事や名声を評価するのであって、なかなか個人的な内面に立ち入ることなく、妬まれることもあって、孤独な面もあるかもしれんが、そういう人は、人にちまちま愛されたいとは思わないので、別に孤独を感じないのかもしれん。幸せと言うべきかなんと言うべきか、微妙だ。
無神経なだけ、鈍感なだけ、仕事もどんくさくて、低能力、で、人から疎まれ、爪弾きにされる、となると可哀想の至りだね。けっこう沢山いて、いわゆる「困ったチャン」と言われる人たちだ。同情するよ。
誰にでも好かれる人は八方美人とか言われて、世間的成功はあまりしないようだ。でも、ある意味では人格者なわけで、倫理的には、実は高く評価すべき人物像だ。毒も吐かない代わりに、薬にもならない、という風に見えることもあるだろうが、やはりありがたい人物というべきだろう。
「自分」はいつの間にか「自分」という人間になって行くものだが、我が身を省みて、自分がこの世の中で、どうあるべきか、を考えて、自分という人物を作り上げて行く、ということも必要な面もあるだろう。人はある意味では「自分」という人間を演じて人生の時を過ごすのだ。
見当違いの話だったかもしれない。ごめんなさい。一般的な話として聞いて下さい。
話をありがとう。
いや、本当にその通りだと思うのです。
私の怒りの原因も、私の我を通そうとしていると
取られれば、それだけの事で、
他人にとっては、その怒りの方が迷惑かもしれない。
私の求める精度と、相手の理想とする精度には
常にギャップが存在する。
私が「品が無い、美しくない、完成していない」と
感じるものが、他者にとっては完璧かもしれないし。
私の美意識なんてプライドなんてつまらなく
価値のないものなんだと言う事を
私は忘れてはならないんでしょうね。
万人に好かれたいとは思わないし
目の前にいる人に、絶対の好意も求めないけれど
自分にとっては、どうでもいい人間に
労力をそがれることに憤りを感じます。
しかしそのようにして私も育てられてきたのでしょう。
私が演じられる最高の人格はどのようであるべきか
立ち止まって考えたいけれど時間が無い。
それが人生でしょうか。
こうして、私の声に声が返ってくるだけでも
幸せなんだなと実感します。
ありがとうございました。
chica
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