春休みも半ばが過ぎたころ。
東京から帰って来て、無為に過ごしているShigeに、つい数日前帰って来た次男坊のSoraninが、物理を教えている。Soraninだって、中学時代は徹底して勉強らしいことをしなかったんだが、どういうわけか県立高校に潜り込んだあと、やっと勉強を始めた。そして、得意だったのが物理だったというわけだ。
彼が、人に勉強を教えるなんて考えても見なかったけど、見るともなく見ていると、随分辛抱強く教えているようだ。彼も成長したのだろう。
それにしても、Shigeは、これについて行けてるんかいな?
Hey, Shige ! Are you OK ? Are you staying with him ?
でも、父は黙っているのがよさそうだ。兄貴の言う事なら素直に聞けるのかもしれん。
教えるのも難しいが、教わるのも難しい。
あとから、考えると、素直に聞いておけば良かった、と思うことは沢山ある。でも、素直になれないものだ。そういうものなんだから、しょうがない。
いよいよ、春だ。と、思ううちに、春は去り、人の思いと別物のように、人生が駆け抜ける
昨夜、松山市駅前のバス乗り場から、東京行きの夜行高速バスに乗って、Shigeは、また学園の寮に帰って行った。3年前、2年前、そして昨年の今頃、このようにして、彼を送り出した事を思い浮かべた。
まだ浅き春の暗闇の中で、彼の前途の多難を思い、一斉に萌え出て来る春の緑の豊饒を恨めしく思った。
況是青春日将暮
桃花乱落如紅雨
いはんや これ青春 日 まさに暮れんとし
桃花 乱れ落ちて 紅雨のごとし
6 件のコメント:
春ですね。
近所の桜が雪のように散っています。
引っ越してから、ベランダが広いのと
部屋が明るいのが幸いして楽しい毎日です。
手伝ってくれたharu,shige本当に有り難う。
それにしても父、チーパオが似合いますな。
私、アオザイが普段着に見えるというマジックで
周囲の人に驚かれていたのですが
そうか、この父ありて娘あり。
変な服きて喜ぶ頭が春親子でごめんね〜母よ。
chica
<ライネケ>
長袍(チャンパオ)っていうらしい。
旗袍(チーポ・チーパオ)と同じらしいけど、男性用の長袍は1950年代に中山服(孫文=孫中山の着た人民服みたいの)に押されて着られなくなったようだ。
http://www.suiunkan.com/history.html
山梨県の店から取り寄せた。靴も底が布を重ねて縫った中国靴だよ。襟に白いカラーを入れて、前の合わせ目に芥子色の細い縁取りを入れてもらいたいと思っているけど、ネコパコ事務長も忙しいらしいから、いつになるやら。
何より帯が要らず、着崩れせず、ゆったりして、しかも暖かい。いつの間にやら、後に手を回して、胸を張ってしまう。
これからは、大人をめざす予定だよ。ウフフ。
しげにおせえているのは、「モンキーハンティング」という代表的な落体運動の問題れすな。
鉄砲で、サルを真っ直ぐ狙ってぶっ放したら、ほぼ同時にサルが驚いて木から落ちました。さて鉄砲玉はサルに当たるでしょうか?
という問題です。
驚いたことに数年ぶりに高校物理の記憶をたどってみると、綺麗に忘れてしまって、穴のあいたバケツを覗くような思いがしました!
なんだったんだろうね、あの3年間の努力は… sor
P.S;軽トラ、近所のホームセンターで借りて運転してみました。前後視界極めて良好で、運転しやすかったですよ。
<ライネケ>
大概の事はそうだね。忘れてしまう。それでいいんだ。知的遊戯は必要だってことだ。
初速度いくばくかで、地表から真上に向かって大砲を発射する。弾丸は、万有引力に逆らって、上昇を続けて行くけど、徐々に減速してくる。一方、地球の中心から遠ざかるにつれて、引力は小さくなり、やがて、遠心力と釣り合うところで、落ちもせず、去りもせず、周回軌道に移るわけだ。そのためには初速度をどれくらいにすればいいか。はるか40年前の遠い記憶の断片だ。
ちょうど、お隣のナッパ服の太っちょおじさんの国のロケットが話題になってるな。おじさん、花火遊びはいいから、国民に飯を食わせてやんなよ。でなきゃ、誰もお前さんを尊敬なんかしないぜ。
軽トラックを、ちょっと濃い目の黄色に塗る。その横っ腹に例のチェシャ猫を、太め黒線で大きく書いて、その下に、小さく「宮内ひふ科ー松前」って書くってのはどうかね。
ネコパコ事務長は、ヨットの白いセールにも書けって言うんだけど、どうだろうね。
マレーシヤの人で、ウオンさんって方が、その洋服 着てました。松前で、それ着てたら、め だつの、間違いなし。でも 着心地いいらしいね。
you wat
<ライネケ>
youwatさん、おはよう。えらい夜遅く何してるんです?
もとは、満州族の服の系統を引くらしいけど、「洋服」じゃなくて、「中国服」というべきでしょう。
馬に乗って弓を引くために、腰近くまでスリットがあり、筒袖です。丸首の高い襟、ひもを球状にして、縫い付けたボタン、長い袖は適当に折り返して着る。そういうものみたいです。
すっぽり身体を包んでくれて、暖かくて、ベルトがなくて、楽です。自分から見て、左手でつかむ側を、右手でつかむ側の上に重ねて、首、右脇、右腰の線で、ひもボタンで留めて行きます。帯でしめる和服より着崩れしないで、ついつい、てを後ろ手に組んで、背筋を伸ばす気分になり、いいものです。
女性用は、時代とともに、身体の線を強調するようになり、ボディコンシャスになり、人気が高まって来ているようですが、男性用は中国でもほとんど見かけませんね。
私が着ているのも、北京かどこかの中国製です。首に「花虹梅」というタグがついています。木綿製です。安いんですが、なかなかしっかりしていて、普段着にして、気に入っていますよ。布靴もいいですよ。
これを来て町を歩く、というのは、私もちょっと気が引けて、うちの庭どまりです。かなり、目立つでしょうねえ。面白そうだけど。
そのうち、この長袍(チャンパオ)を、ブルグ材料にしますかね。
Reineke
コメントを投稿