2016年6月1日水曜日

生き延びて、花開き、実を結ぶ   <ライネケ院長>

当院の裏駐車場の入り口には、来院者にとっては、実に邪魔っけな位置に、ジューンベリーの株が植わっている。

開院は10年前だから、このジューンベリーも10歳を超えたわけだ。最初の3、4年間は、後退する患者の車に何度も押し倒され、根から浮いてしまったのを、その都度、もとの通り、押し立ててやって、一時は完全に弱ってしまった。何度、もう駄目か、と思ったことか。

それで、周囲に、海で拾って来た竹で囲いを作ってやった。囲いの一カ所は長い竹を使い、運転手に見え易いように、小さな旗をつけてやった。これで、車に踏み倒されそうになる被害がずいぶん減った。


それで安心したのか、とうとう10年間を生き延びて、根も深くなったらしく、今年はずいぶん沢山花が咲いた。


今までも花が咲いたあと、結実するのだが、年ごとに花が増えて、今年は、5月の末、赤紫の丸い実を沢山つけた。本来、6月に結実するのでジューンベリーというのだが、これ以上待っていると、鳥に食べられてしまう。昨年は、たった一晩で突如として全部消えてしまって、悔しい思いをした。



今年こそは鳥にとられる前に収穫しなくては。
これはその一部。




赤紫が美しい。


ネコパコがジャムにしてくれた。
ジューンベリーの手作りジャム。
ちょっと癖があるけど、10年目の味だ。


ありがとう、ネコパコさん。