がまは数学が苦手である。
どのくらい苦手かというと、「すうがく」という言葉と
「徒労」という言葉が脳内で概ね一致しているほどである。
数学の試験の点数向上と、単位取得のためにかけた時間を
ほかのことに割いておれば、今頃がまはマイアミとは言わないまでも
牛窓か小豆島か、場合によっては湯布院あたりに別荘を建てていたはずである。
そんながまでもフェルマーの最終定理という言葉くらいは知っている。
ぺんぺん草も生えないような不毛な日々を送るがまは、
この本を読んで久しぶりに「知的な旅」をしたように感じたので紹介する。
がま