〈末っ子〉
末っ子の通う自由学園には、おかしな行事が沢山あります。
例えば、腹筋板チョコみたいな高校生がブンブン体操する体操会。
例えば、真冬のおっとろしく寒い朝、上裸で走る裸疾走。
例えば、一週間風呂も電気も無い山奥にこもって行う植林活動。
どれもちょっと常識外れで訳の分からん物ばかり。
でも、なんとなくためになる気がするので不思議。
今日行われた小遠足も、そんなのの一つです。
小遠足とは、学校で入学試験が行われている間に
在校生達はバスに乗って、全然知らない千葉とか埼玉とかの山奥に
下ろされ、地図と方位磁石を頼りに30キロ位離れたゴールを目指す行事です。
今年の小遠足では、山奥ではなく都心が出発地点で、浅草や、スカイツリーを
見学しながら、ゴールの夢の島を目指して歩きました。
六年間も東京に住みながら浅草なんか行った事の無い僕は、
あげまんじゅうを食べ、何故か友達と和傘を買い、おみくじを引いて
なんと、大吉を当てました。わーいわーいだいちきだいちき。
久しぶりに田舎者に戻って、楽しく遊びました。
そんなこんなで、僕は元気です。じゃあね。