2010年7月31日土曜日

てけてけ歩く

大学のオープンキャンパスで,山の上の工学部に説明員として
行った帰り,土砂降りになったので,自転車をおいて人の車に
便乗して帰った.                       

翌日晴れ,自転車を回収しに歩いて山を登る.
てけてけ.

深い竜ノ口渓谷を越え,くねくね山道を登る,登る.
工学部の道端にぽつんと花が咲いておった.
gama

2010年7月29日木曜日

夏の風物詩となにやかや

この青いものはなんだと思う?
そう、蚊帳(かや)だ。
ライネケが学生時代からの持ち物の一つだ。ライネケが高校を卒業して、東京だかに行く時、伊予ばあちゃんが、家財道具の中に入れたのだろう。日東紡のポリエステル製品のようだ。昔ながらの木綿あるいは麻製に比べるとはるかに軽量だし、木綿や麻を藍で染めたものは独特の匂いがあるけれど、これは無臭で過ごしやすい。

これは、4畳半用で、やや窮屈だし、うっかり手を蚊帳に接して寝ると、外から蚊に食われて腹立たしい思いをすることになる。彼らも生き抜くためには必死だしね。

電気を消すと、ほら、幻想的な雰囲気になる。こんな中で寝るなんて、楽しそうだろう。
網戸を閉めていても、蚊はどこからか侵入して来るし、自分が薫製になりそうなくらい、蚊取り線香を焚いても、それでも、蚊には食われる。部屋を閉め切って、冷房を入れっぱなしで寝ると、翌朝、体調が悪くなる。

だから、夏はこれに限るな。さまざまな思い出がある。

はるか昔、京都の長屋に暮らしていた頃、早朝、何だか妙な気配がして、蚊帳の中で目を覚ましたら、何か茶色のものが部屋の中に居るんだ。お互い目が合って、びっくりした。そいつも焦ったらしく、部屋の中でジタバタして、やっと屋外に逃げ出して行ったんだが、よく見るとイタチだった。しばらく、妙な匂いが後に残った。

滋賀医大の職員宿舎に住むようになった。Chicaが生まれて、はいはいをし出した頃の夏、蚊帳で寝ていた。そしたら、夜の電灯の下、Chicaが蚊帳の中の布団の上で、四つん這いになって、こちらを見ながら、ニコニコ笑うんだ。そして、頭を上下に振るのさ。最初は、かわいいもんだ、と思って見ていたんだが、ふと、まさか、「点頭てんかん」じゃないだろうな、と思った途端、ひどく心配になった。大学病院の小児科の先生に診てもらったら、心配ない、と言われたのだが、本当に不安だったよ。疑心暗鬼とはこのことだね。

毎日、子供の患者を診察していると、皮膚科以外の病気や異常を抱えてる子をよく見かける。今も、時々思うよ。キツネコ家には子供が四人もいる。そのうち一人や二人は難しい障害があったり、何か妙なことが起こっても不思議じゃないだろうって。我家の子ども達が、大体正常なら、それで充分だと思ってしまう。何か特別な才能に恵まれたり、えらく知能指数が高かったり、そんなことより、だいたい元気で大きくなってくれれば、ありがたい話じゃないか、と思うのさ。

ロナ、おまえも大体まともだよな。ちょっと、とろくさい気はするけど。






2010年7月27日火曜日

Flight

某日,がまは街に出て電車に乗った.

「あちいなあ… あいすくいてえなあ… 」 などと考えているうち,
その小さな銀色の電車は飛行場の前まで来て止まった.

がまの鞄の中には,都合よく18時10分離陸,伊丹空港ゆきの
日本航空の搭乗券が入っていた.
「ひこうき?のるのる!」
がまがえるというのは大変好奇心の強い生き物である.
その日,夏空はかんかんと晴れ渡り,
東の空には少し欠けた月が浮かんでいた.

大阪は御汁粉か味噌汁の底のような,蒸しむしどろりとして
ときどきわかめや豆腐にぶつかりそうな空気であった.
「およそ生き物が棲むべき場所ではないな」

バスと電車を乗り継いで2時間,がまは広大な湖の畔に立った.
湖畔には既にがまがえるの同類どもがわんさと集っており,
各々,天幕を張ったり発電機を回したり,
げこげこ とお祭り騒ぎに余念がない.

普段は巣穴から滅多に出てこないか,たまにちょろりと顔を出しては
そこらを散歩しているいたいけな羽虫などを一呑みにして
また引きこもるだけの連中であるが,奴らにも晴れの舞台がある.

あの坂道を登れば,もうそこは琵琶湖の空である.
あとは飛び立つだけだ.
gama

お祭り騒ぎの模様は,9月24日金曜日,夜7時,
読売テレビ系列にて,全国のお茶の間に垂れ流される予定である.


2010年7月22日木曜日

広瀬川のほとりから

仙台市内を貫流する一級河川,「広瀬川」
流れに立ちこんでいる釣り人が見えます.
(携帯電話の写真では見えないか…)
鮎の遡上の季節です.

僕も釣りしたい.
中高時代は釣りに明け暮れた6年間でした.
夏休みは,朝3時に夜釣りに出て,10時過ぎに帰る,
また夕方4時から日が暮れるまで釣りをする,魚を釣っているのか
釣られているのかもはやわからん,という状態でした.

また,はるばる琵琶湖まで竿を担いで釣りにいったこともありました.
あの頃,琵琶湖は想像もつかないくらい広い湖でしたが,
大学に入ってから,琵琶湖は違った意味を持つ場所になりました.

さて,今週末はまた琵琶湖に行ってきます.
季節限定の, Air Field Biwa!
果たして今年はいかなるフライトが見られることでしょう.
楽しみです.

sora

2010年7月21日水曜日

ネコパコ事務長だより 15

gama兄ちゃん元気か?
ボクは元気です






 
暑くなって来たので
こんな姿で寝ています
お互い腹など壊さぬように 
しような


2010年7月19日月曜日

去りにし,梅雨

毎日毎日,朝夜は濃い霧を,日中はじとじとした雨を,
部屋には黴のコロニーを,道端には巨大ながまがえるを,
はびこらせてきた梅雨であった.

しかし過日,いっさいの前触れなく梅雨は去った.
これからは布団は干し放題,海においては泳ぎ放題,山においては登り放題,
朝寝はし放題,昼寝はし放題,夜更かしもし放題である.
なにか?
gama

2010年7月14日水曜日

ART Construction

仙台に帰っても,別に変わったことがあるわけじゃなし.
相変わらず翼との格闘が続く.

やっとこ,Built up構造の主翼胴結合部がでけた.
真ん中の穴は,センサやサーボの電線が通る穴.
ネジはカーボンの下に埋め込まれたのアンカーボルト↓ に刺さっている.
もちろん,手作り.
あらゆるものは最初,人の手で作られる.
世の中の量産品の全てはこうして,一個一個,
誰かが部品を削って,テストピースを作っているのだなあ.

気の遠くなるような話だ.
気が遠くなりついでに,帰って寝よう.
うむ.

gama

2010年7月13日火曜日

TestFlight

先週末は,人力飛行機のテストフライトにいってきました.
のっそり,ぺたぺた.
巣穴から這い出したわけですな.
3m余りの直径を誇るプロペラ.
でっかい.
飛行の様子は以下リンクを参照のこと.
時速40km以上ですっ飛ぶ高速タイプの人力飛行機を
自転車でキャッチするという荒業で,なんとか運用.

ひやひやものですな.
そして,ぺたぺた,のっそりと仙台に帰ったのであった.

gama

2010年7月8日木曜日

Soraに捧ぐ

猫が無いなら、外猫を飼えばいいじゃない!  By マリー・ニャンコワネット
まあ若干、汚かったり・汚かったり・可愛くなかったりするけど
うちのワイルド☆キャット ロナウドさんとそう変わらん・・・・・。

まあ、毛物に飢えだすと止まらないからのう。
猫村さんが、君の研究室にも来てくれるといいね☆
              chica


2010年7月6日火曜日

ART Construction

各翼にサーボボックスを埋設した.
主翼,翼端板含めて,全部で8箇所も制御面があるので,
配線も複雑で大変だのう.

あとは中央で左右の翼を接合するばかりとなった.
あと少し,あと少し…

他所の研究室の教授に寿司をご馳走になる,
「約束」で製作した風洞試験模型.
翼は一枚板からの削り出し,かんな工作.
胴体はジュラルミン棒からの旋盤切削加工.
風速50m/s(時速180km/h)の風圧にもよく耐えてくれたそうです.
しかし,こんなことばかりでは身がもたんぞよ.
楽しいが殺伐としている.矛盾だらけだ.
いい加減お家帰りたい.
ろなネコさんとごろごろしたい…
gama

2010年7月2日金曜日

「まずじなあ、ライネケ君」 <ライネケ> 

*** ライネケ少年の思い出 ***


スペインのカトリック系の修道会が運営している愛媛県の某私立中学校に入ったら、スペイン人の牧師さんたちが、週に一回程度、教壇に立って教えていた。

そのうちのお一方で、英語を教えてくれた神父さんは、えらく厳しくて、すねに傷持つ悪童たちは、みんな、恐れていた。なにせ、例の反動宗教改革の時に、イエズス会と並んで活躍したドミニコ会の神父さんだからね。厳しかった。生徒たちは皆、彼のことを、ルイ神と呼んでいた。バリエス神父様はバリ神、いつもニコニコ笑っていた岡本神父様はニコ神、といった具合に。本郷神父っておっしゃる人もおられた。皆、今ごろ、どうしておられるだろう。

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それで、そのルイ神は、誰かを叱るとき、生徒を立たせて、

まずじなあ、***君。まずじなあ。」

って言うんだ。

どうやら、「お前はまずいことをやった。」と言ってるらしいんだな。その時、怒られる理由は、生徒たちの方にしてみると、理不尽に見えるときもあったのだが、とにかく、その***君は、ただちに、運動場に降りて行って、朝礼台の上に上がって、授業の終わるまで立たされることになるわけだ。夏であろうが、冬であろうが、真っ昼間の広い運動場の校舎側にある朝礼台の上に、生徒が何故だか、数十分、ずっと、直立不動で、立っているわけだ。全校の生徒たちから丸見えだ。

で、その周りを体育の授業の生徒が走っていたりする。時には、間が悪いことに、兄弟で生徒だったりして、立たされている兄貴の横を弟が走り過ぎて、下校後、親に、兄貴が立たされていた不名誉な事実を報告したりするわけだ。それこそ、「まずじなあ、兄貴。」だな。立たされる常連もいたよ。生徒たちの目から見て、別に何ということのない生徒でも、その神父さんから見ると、余程悪い子に見える何か、相性みたいなものがあったようだ。

神父さんというか、宣教師たちは、マニラかどこかで、宣教活動のために、日本語を教育されていたのだろう。おそろしく日本語も上手だった。黒板に漢字混じり日本語をバリバリ書いて授業した。おそらくスペイン人たちの使っていた日本語教科書では、「良くない」「悪い」というのは、「まずい madzüji」とか言う風に書いてあったんだろうと思う。それで彼は「まずい」を「まずじ」と読み覚えたんだろう。

彼の英語はスペインなまりの英語だから、英語を習い始めの日本少年たちの耳には、かなりアクが強くて、Bettyは「ベッティ」だし、betterは「ベッテる」(るは強烈巻き舌のR)、oftenは「オフテン」(英米人でも、tを発音する人はいる。)、sisterは「システる」、misterは「ミステる」だった。

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そんな風に怖がられ、嫌われていたルイス神父さんだったが、どういうわけか、ライネケ少年は、このルイス神父様とは折り合いが良かったみたいだ。

というのは、英語の授業が進んで、コロラド渓谷がテーマになった章に入ったある日のこと、授業中、このルイス神父が、突然、オイラの名前を呼んで、質問したもんだ。

「ライネケく〜ん、Coloradoというのはどういう意味ですか?」

「分かりません。固有名詞だから、意味なんてないんじゃないですか?」

今になってみれば、オイラの返事もとぼけてる、と思うよ。でも、機嫌を損ねず、ルイス神父さんは、親切に、教えてくれた。

Coloradoというのは、赤い土という意味で〜す。コロラド渓谷の土は赤いので〜す。」

どうやら、かの土地に初めて行った人々が、スペイン系の人々だったのだろう。そして、あの、土の色の赤さの印象的な壮大な景観を前にして、赤い土の地域という意味でColoradoと名付けたのだろう。

スペインから、カトリックの教えを広めるべく志して、日本語を学び、単身、はるばる極東の日本に来て、日本の中学生たちに英語を教えていて、スペインの言葉が出て来た時、彼の想いは、ふと、故国に飛んだのだろうか。そして、日本の少年たちに向かって、母国の言葉の意味を聞いてみたのだろうか。我が思ふ人はありやなしや?

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40年以上も昔の話だ。かの神父さんも亡くなったと聞く。どうか、ルイス神父様が神のみもとで、元気にしておられんことを。

「ライネケく〜ん、Coloradoはどういう意味ですか?」

徒然雑草  chica

気が付いたら、半年が終わってもうた。
まずじよ~。とっても、まずじよ~。(「まずじ」 は宮内家語で 「よくない・まずい」の意)
なにがまずじかよく分からないけど、なんかまずじ気がする。

上の生物は小学1年生コウ君による「はりねずみ」


なんか、バタバタ忙しいね。
今年の夏休みはどうなることやら。そもそもあるのか?(自問自答)

激務に追われて、ようやくもらった休日。
はっと目が覚めたら空がこんな色でした。
しばし呆然。
時計見たら、6:15
え?朝?
夕方じゃっつうの!


まあ、みんな、夏バテとかならないように気をつけてください。
                                      Chica

2010年7月1日木曜日

ART Construction

かえる帰るおうち帰る.

昨日は結局朝日を拝んでしもうた.
そしてそのまま研究室の椅子の上で一日は過ぎた.

金具の接着中.
まずはエアロゲル(特殊な構造をもつシリカゲルみたいなもん)を
含んだパテでフィレッティング.
その次にカーボン繊維を,主応力方向(±45deg)に配置して
積層する.あーだこーだ.あーだこーだ.

あー腹減った.
かえるかえる!
gama