今日は、午前中から、久しぶりに、セーリングに出かけた。
雲が多いが、日が出たり、ちょっと陰ったり。
丁度、満潮時。南西の風。1〜2mかな?
いくら初心者のおいらでも、ちょっと風が弱すぎて、もの足らないが、艤装して、艇を出す。
沖合に出た所で、急に風が凪いでしまって、北の方に流されて。波間を漂って。ゆらゆら。
ふっと、雲が多くなり、太陽をさえぎると、海面にさざ波が立って、冷たい風が。
艇尾の舵が小さな泡を立てながら潮を切り裂いて行くのが見える。
舵の延長桿を握る手に、潮の脈動が伝わる。ブーンという感じ。
一旦、重信川河口に向かって流されていたのが、また出発点の沖合に戻る。国近川の流れ出しを越えて、そこから更に、伊予市方面に向かって少し南下してみるかな? 風は弱いけど、ジャイブの稽古。少しはうまくなったか知らん。
ところで時間は? おやおや、もう11時半だね。帰らなくては。方向転換して渚の出艇場所に舳先を向ける。ぐんぐん渚が近づいて来る。おや、今頃になっていい風が吹いて来た。もったいない。また沖に向かう。そうこうしているうちに12時を過ぎてしまう。いくらなんでも、もう帰らなくては。というわけで渚に。
マストもセールも舵もセンターボードも、ロープ類もはずしたところで、少し艇内に砂が入ってる。水深のあるところで、ひっくり返して洗っておくというのはいい考えだ。良い子は、常に明日に備えよ。沈起こしの稽古にもなるし、パドリングの稽古にもなるしな。
というわけで、パドルとバケツだけ積んで再び沖に。パドリングはなかなか難しい。右で漕げば、左に曲がって行く。何とか、少し沖に出て、ふなばたを傾けて、舟をひっくり返す。久しぶりに海中に。やっぱり、足が立たないってのはちょっと不安を感じるものだな。この下いったい水深はどのくらい? 考えないことにしよう。
さて、舟を起こそう。舟から離れないように、ふなばたに取り付いて、舟の中央くらいに達し、それからセンターボードを掴み・・・。あれれ、センターボードがない。馬鹿、馬鹿、ライネケの馬鹿。そういえば、さっき、舵やらと一緒に袋にしまって陸に残して来たんだ。
おい、おい。どうしたら起きるんだ。ああやっても、こうやっても、どうやっても・・・起きない。諦めて、舟を押して陸に向かって泳ぐ。ところがどっこい。足には例の紅い靴を履いてる。ちっとも陸が近づかない。ど、どうしよう。
舟の上に這い上がってまたがる。ひっくり返ったままのまっ黄色の舟の上に、紅い靴を履いて、馬乗りになって、パドルで一生懸命漕ぐ。さぞかし馬鹿馬鹿しく目立つだろうな。ようやく陸が近づいて来た。やれやれどうなることかと思ったぜ。
舟を海水で洗って、砂浜を横断して、道路まで運んで、車に積んだ。さあ、帰るんだ。車の中で歌って帰ろう。
「きょうもいちにちげ〜んきだった。た〜のしかった。おもしろかった。か〜えるおしたくできました〜。せいかつだ〜んもおわりです。みなさん、さよなら、さようなら。」